我が家の子供達は、失敗を恐れる。
先生に叱られないようにする。
当たり前の事である。
誰だって、失敗はしたくないし、大人に叱られることは出来れば避けたい。
だけど、この意識を少しでも変えたいと日々、子供達に伝える。
成功するのはもちろんいいが、失敗こそ、この子達を成長させてくれると思う。
子供達が小学校に入りたての頃は、とにかく、忘れ物がないか。子供達は神経をとがらせていた。抜かりのないように、連絡帳に必死にメモを取り、家に帰ってきてからも、寝る前も、朝、登校しようという時もそれは、繰り返される。
忘れ物をしたら、借りればいいし、叱られたってどうって事ないんだよ。
やみくもにそう言っていた訳ではない。子供達の性格を分かった上でそうしていた。
物事を真っ直ぐ捉えるので、嬉しい事も、そうじゃない事もストレートに受けてしまう。だから、視野を広げて、そこだけに囚われない考え方を身に着けてほしい。
忘れ物をしても手段はあるし、なんて事ないんだと学んで欲しかった。
叱られないように先生の顔色を伺って、学校生活を送って欲しくなかった。
知らない、分からない事は、不安になる。
どんなに持ち物をチェックしたって、いつか忘れる時もあるし、何かで叱られるかもしれない。
だからこそ、忘れたらどうするか?
叱られても、それだけで自分の人生は変わらない。
分かっていれば、不安になる必要もない。
心の余裕が出来る。
何か起きた時に、少しでも気持ちの余裕があれば、判断力が上がる。
失敗、成功の積み重ねがこの子達を守る事に繋がる。