子育て真っ最中の時は、日々、全力投球だった。
余裕なんてなかった。子供に向き合うのは、1に体力、2に体力が必要だった。
毎日、色んな事が起きる。
転んでケガをしたり、何かを壊したり、いろんな失敗もする。
何が起きても、焦らず落ち着くように心掛けた。
何か起きた時、子供って必ず親の顔を見る。
そこで親がパニックになっていたら、それを見た子供は余計にパニックになる。
だから、内心は心臓がバクバクいっていようが、冷静を装う。
特に小さいうちは、ちょこっと転んだだけで、まるで骨でも折れたんじゃないっかって程に泣くので、とにかく大丈夫。と思い込ませる事から始め、私自身も一瞬動揺するが、これで死んだりしないから大丈夫。と心を落ち着かせ、事を大きくせず、対処する。私の演技力が試された。そうする事で、私が一緒にいるだけで、安心して子供もその事に向き合える。
その積み重ねで、子供も学び、ちょっとくらいじゃ、何でもなってくる。
よくある、トイレトレーニング。我が家もその時はあった。
心構えとして、出来なくて当たり前。と思うことにした。
そうすれば、失敗してもイライラしないし、1回でも出来たら、すごいじゃん。と心から喜べる。期間を決めずに、いつか出来るようになればいっか。と、楽に臨んだ。
私も楽に考えられたし、子供も何のプレッシャーもなく、何かのゲームくらいに思ってなかったかもしれないが、なんか出来たら喜んでくれる。と分かったくらいから、急激に成功率が高くなり、過ぎてしまえば、あれ。もう出来ちゃってる…といった感じだった。
そう。初めてなんだから。出来ると思って臨めば、出来なかった時に落ち込むし、それが続くとイラつくし、子供にもそれは伝わり、プレッシャーとなる。
出来なかったものはどうしようもない。
何かにチャレンジして失敗した時は、私は絶対に叱らない。
チャレンジした事を褒める事はあっても…
子育ては忍耐。
出来なくて当然のことだらけ。
大変だなって思う事も、せっかくだから楽しもうという気持ちに切り替える。
同じ時間を過ごすなら、親も子供もその一瞬を楽しめばいい。
だって、いつかはそれだって終わりが来るから。