長女の合格が決まり、それと同時に新生活向けての手続きに追われる中、次女の卒業式、長女の卒業式と次々にやってきた。
それまで、1月に合格が決まっても、友達と遊びに行く事がなかった次女に、友達との関係を心配していたが、長女の合格を皮切りに、友達と連日、遊びに行くようになった。
次女なりに、気を使っていたのだと改めて気づき、何とも言えない気持ちになった。
受験は、家族みんなの理解が必要だ。
それくらい、メンタル勝負だと思う。
長女は、合格と共に、新生活の準備はもちろん、引っ越しまでの短い時間で、大学からの課題と、仲間と遊ぶ時間だったりと、暇なく予定を入れて行った為、私も遊ぶ為に朝早くから駅に送ったり、迎えに行ったり・・・
長女と、次女でなかなかな寝不足な日が引っ越しまで続いた。
それでも、ここまで色んな事を切り捨ててきた、長女と次女に、全力で笑顔で送り出そうと心に決めて、乗り切った。
引っ越しの日程は私の仕事の都合上、卒業式の翌日となった。
しかし、卒業式当日の教室の黒板アートを前日に頼まれた長女は、前日、当日と、その絵を描く為に、夜遅くまで、朝早くに学校に滞在し、それに手を抜く長女の性格ではないため、そこにも100%出し切り、その出し切った状態で引っ越しとなり、引っ越し当日は、私と次女がほとんど動き、近くに住む主人の従妹も手伝いに来てくれたのだが、長女を除く、3人でほとんどの引っ越しが行われた。家具付きの物件ではあったが、それでも夕方までかかった。
お世話になるであろう従妹に顔合わせが出来て、夕飯も一緒に食べながら、ちょこっとでも話せる関係を築けたのが、今回の最大の収穫。
引っ越しをいったん済ませて、長女も自宅へもどり、ギリギリまで、自宅で入学準備に時間を割き、バタバタと3月末には、車に荷物を最大限に積んで、再度、引っ越し先へ向かった。
きちんと送り出すまで、とにかく安心して明日を迎えられるように、とにかく務めた。
その時まで涙なんて出やしなかったのに、帰りの車、私一人になった瞬間に、涙が止まらなくなった。
この瞬間が来る事は分かっていても、受験という大変な時間から早く解放されたいと、ずっと思ってきたのに、
解放される=長女がいなくなる
なんで、こんなに寂しい気になるの?
合格であれだけ喜んだじゃない・・・
帰るまでの数時間、とにかく泣いた。
着く頃には、気持ちを切り替えた。
家に着けば、次女が待っている。
泣いてる場合じゃない。
長女自身が大きな一歩を踏み出そうとしている。
次女も、陰ながら協力してくれている。
単身赴任中の主人もだ。
それぞれの立場で、みんなが上手くいくように動いてくれている。
入学式も長女、次女の無事に終わった。
どっちも悔いなく、目に焼き付けてきた。
子供達に願うこと。
笑顔でいて欲しい
これがすべて。
長女も次女も、笑っていてくれたら、それでいい。