二次試験向け、新たな勉強をして、気持ちを切り替え、望んだ大学受験。
落としたとはいえ、旧帝大なので、簡単じゃない事は承知の上。
なんたって、一発勝負だから、模試の判定は当てにならない。
その1ケ月は、ますます時間を割き、これ以上ないくらい勉強した。
本番二日間も、結果はどうであれ、出し切った。
難化した問題達に、終わった瞬間、天を仰いだと長女。
後期を受けるか、私立に行くのか。
結果次第で選択に迫られる事も想定し、それに伴う準備も同時進行に勧めた。
そして迎えた、合格発表。
合格
え・・・
長女と何度も何度も確認。
信じられず、次女にも確認してもらう。
やっぱり、合格。
怖くて自己採点もしていなかった。
後期の勉強も、全てを賭けて臨んだ前期試験で、その気力を全て失った。
起きてる時間、不安になるからと、ひたすら寝て過ごした合否までの時間。
今、起きている事が現実なのかわからないほど、ふわふわ気持ちになった。
実感がない。
長女は「やった~やった~」と走り回る。
この安堵感。
心配しているだろう、主人や祖母、祖父にすぐ連絡。
そばにいなくとも、みんな眠れず、昨晩を過ごしたと聞き、涙が溢れた。
思ってくれている人がいるというのは、何と有難く、幸せな事なんだろう。
その人たちに、嬉しい報告が出来るのは、更にだ。
全ては、長女の努力の賜物。
全ての積み重ねで、今がある。
熱心に指導してくれた学担から、こんな言葉が返ってきたそうだ。
「すべては、あなたの揺るぎない頑張りと、人間性の素晴らしさの結果です」
長女に、これ以上の誉め言葉がないじゃない。
沢山の言葉を胸に、新たな一歩を、長女らしく踏み出してほしい。
また新たなスタート。
長女も次女も。
それぞれの道を、自分だけの道を自信を持って進んで欲しい。
長女も次女も2人そろって、笑って卒業式を迎えられる。
私の涙腺は、ゆるゆるで大変な事が予想される。
それもいい。
子供達が笑顔でいてくれば、それでいい。
それだけでいい。