長女がそんな毎日の中、次女はというと、夏休み前から夏休みの宿題に着手し、始まって1週間ほどで宿題を終わらせる事に成功。
そして部活の総体を淡々と終わらせ、あっけなく引退となった。
去年までなら、宿題を終わらせ夏休みを謳歌するはずの次女が、その日から、長女に続くべく、勉強モードに切り替えた。
「待て待て。次女まで勉強するの?」
私は戸惑う。
夏休みにあった三者面談。
次女は、公立高校。そして、私は長女の通う私立の高校を。
私が希望する理由は、一番に、家から近いから。
悪天候でも、体調が悪くなっても、通勤途中にあるのもあって、動きやすかった。
主人に頼れないので、非常にこれは有効だった。
そして、最後に勝手がわかっている。
次女には私の気持ちとして、以前から伝えている。
その上で決断するのは、次女自身。
とりあえずは、どちらに転んでもいいように、今の成績を落とさないように勉強しようとなった。
その日の最後の面談とあって、長女の事をよく知る先生でもあったので、長女を含めた話題で、楽しい面談の時間だった。
楽しかったな~なんて、余韻に浸っていると、
勉強時間を記録する長女と同じアプリを入れたいと、次女が申し出てきた。
入れてあげると、それにハマるように勉強をしだした。
時間を更新していくのが楽しいらしく、欠かさず見なくともつけていたテレビも消しだした。
「お母さん、ちょっとテレビみたいな~」というも、
数学のYouTubeの声が聞こえないからと、リモコンでピッとと消してしまう。
そうなの。
次女も毎日、7、8時間は勉強する夏休み。
出掛けたのは、長女の模試があったうちのたった一日。
それも、私が無理やり連れだした。
次女のその異変に長女も気付く。
「あれ?どうしてそんなに勉強しているの?夏休みはもうちょっと遊んでいいんじゃない?どうしちゃったの?」と心配する長女に、
「自分も一応、受験生だからね~」
と言い放った。
私達の前では志望校は、公立高校と言ってはいるが、頭の片隅には、長女と同じ高校も考えているに違いない。
時間の許す限り、自分が向き合う高校を考えればいい。
やりたい職業がすこし見えだしている次女。
そこにたどり着く道は、何通りもある。
正解なんてない。
学ぶ場所はただの箱だと話している。
色んな色や形の箱があり、どんな箱を選んでいい。
その箱の中で、何を学ぶか、どれだけ夢中になれるか。
どれだけ、何かに本気を出したか。
夢中になれるものは、何でもいい。
そのエネルギーを育てる場所だと私は思う。
それには、自分で考え、決断した道だからこそ、覚悟を持って向き合えると思うから。
半年後には、娘達の行き先は決まっているだろう。
どんな結果でも、やり切ったと子供達と笑っていたい。
全て出し尽くし、大きなチャレンジをしてきた娘達を、
だいすき!!!
って、ただただ抱きしめたい。
(娘達に引かれるから、これは内緒に(;'∀')