ゴールデンウィークを使用して、長女が帰って来る。
まだ1カ月も経っていないのに、もうしばらく会っていない感覚。
何度かテレビ電話もしたが、実際に会えるとなると、わくわくが止まらない。
たった3日の帰省だけど、その姿を見れると思うだけで、楽しみというか安堵したいというか。
何より、帰ってきたいと思ってくれている事が、何より嬉しい。
長女とは数えきれないくらい色んな事で衝突した。
長女のあふれんばかりの情熱には、本当に手を焼いた。
中学に上がったばかりの頃、遊んでいて、顔を強打して、顔を何針も縫う怪我をした。
ちょうどその週末に、習っていた武道の大会があり、その大会の為に、練習に励んていた時だった。
当たり前のように、「残念だけど、試合は棄権するしかないよね」という私に、
長女は、
「何言ってるの?出るに決まってるでしょ。何のために頑張ってきたと思ってるの?」
私も負けずに、
「万が一、顏に当たって、傷が広がったりしたらどうするの!!そうじゃなくても顔の傷は残っちゃうかもしれないんだよ」
それに対し、「私の人生は私が決める。お母さんが決める事じゃない!!」
と、返してきたのである。
これはもう、病院の先生にバシッと言ってもらうしかないなと、先生に同意を求めたが、その先生までも、その情熱をぶつけ、「ここまでこの子が言うなら、もう応援するしかないね」という言葉だった。
その延長線上にまだ長女はいる。
長女の額に残る傷を見る度、その光景が蘇ってきて、胸が痛んだが、今では、長女のその強い意志を示す勲章みたいに見えてきて、愛おしい傷になった。
何度も傷を治してあげようと受診も試みたけど、それが叶わなかった今、いつか、気持ちに余裕が出来たら、それも考えてくれるかな。
長女よ、母を強くしてくれてありがとう。
会える日が待ち遠しい。
あなたのパワーに負けないように、ずっと、応援できる母でいたい。