真っ直ぐ生きるって

多感な中高生の娘を持つワーキングママです😊 まずは続ける事から初めてみよう 

一緒に泣く

今月は、長女の校内で受ける模試、そして学年の最後の期末考査が待っている。その中に、次女の体育祭もあり、それなりにイベントが待っている。

 

そんな中で、長女が模試の後、模試終わりですぐ迎えてきて欲しいと言ってきた。

「突然、明日の事を前日に言われても、明日はお母さん、休めない仕事を抱えているから、その時間は来れないよ。先週は、台風の接近もあって、次女の学校からの連絡で早退しちゃったから、明日って言われても、明日、やらないと間に合わないんだよ」

「・・・・」

「ごめんね。お母さんも無理な日があるんだよ。待てないなら、自転車で行ってくれないかな~」

「いやだ。迎えに来て欲しい」

その言葉と同時に、泣き出した。

「来て欲しい泣~何で来てくれないの泣?今回だけだから泣~」

わんわん、泣き始め、止まらなくなった。

今回ばかりは納得してもらわなくちゃと思って、

「長女の気持ちに応えたいけど、そうはいかないの。ごめんね。」

何度も声を掛ける。

止まらない。それ以上に泣き出す。

 

いつもなら、仕事となれば、ちゃんと理解してくれるのに・・・

どうしても譲らない。

とにかく、迎えに来て欲しいの一点張り。

 

そっか。

校内で受ける子の模試は、今後、自分の進路を決定付ける大事な模試。

面談ではOKサインが出たが、その模試の結果次第では、変わって来る事もあり得る。

だとしたら、不安になるのも理解できた。

不安なのだ。

本当に志望大学を受けていいのか、落とすべきなのか。

まだ、そのすれすれの狭間でいる。

私や主人の味わった事のない窮地にいて、計り知れない不安があるのは当然だ。

私は、どうするべきなのか。

意思を通すべきか。

何とか仕事に折り合いをつけ、それに近い時間に迎えに行くか。

 

わんわん泣き続ける長女を見ていて、私まで涙が込み上げてきた。

こんなに泣かせて、私は何をしてるんだろう。

私の仕事の事を、何も考えずに自分の欲求だけで発言するだろうか。

そんな勝手な子だろうか。

どれだけ長女が、強い意志で頑張ってきたか。

 

長女と共に、わんわん泣いた。

「ごめんね。やってあげたくても、お母さんも出来ない時もあるんだよ泣。お母さんだって、辛いんだよ泣~なんとか少し早く返って来るようにするから~だから、お願いだから、もう泣かないで。もう、悲しい顔しないで」

もう、母としてのプライドもなく一緒に泣いた。

 

何も言わず、長女は勉強をし始めた。

「なるべく早く迎えに行くから」

何も言わない長女。私も一旦、部屋を出る。

 

リビングに戻ると、察した次女が「お母さん、泣いてるの?」

「うん、長女が泣いているからお母さんまで涙が出ちゃった」

「お母さんには、次女がついてるからね、だから泣かないで」

と、ますます、泣ける言葉を掛けてくる。

 

夕食の準備が出来、いつも通り、長女に声を欠ける。

長女がやってくる。

恐る恐る顔を見る。

涙目にちょっと笑顔。

「温かいうちに食べてね~」

いつも通りに声を掛ける。

「お母さん・・・」

長女がちっちゃな声で言う。

「お母さん?お母さん?」

今度は私の表情を確かめるように言う。

何度も何度も、私の顔を覗き込む。

いつも通り、夕飯を済ませ、しばらく勉強した後、ベッドへ。

「大丈夫だよ~」と体をしばらくさすった・・・

「うん。お母さん・・・、私、大丈夫かな」

「大丈夫だよ~何にも心配いらないよ~」

「うん・・・お母さん、ありがとう」

 

かわいくてかわいくて、たまらなくなった。

私こそ、お母さんにしてくれて、ありがとう。

大変な事、山ほどあるけど、それ以上にあなた達に、心を撃ち抜かれるほどの幸せな体験をしてるんだよ。

結局、ありがとうの一言。