長女のいる三日間はあっという間に過ぎて行った。
各地に散らばった友達も一時的に帰省して、友達と、私や次女と、カラオケに行ったり、映画を見たり、買い物したりと、時間の許す限り、誰かとの時間を満喫して戻っていった。
有難い事に、熱烈に長女を慕ってくれる友達がたくさんいる。
それに全力で応えていく。
ついていくのに私も必死である。
短い時間、出来るだけ長女の願いを叶えてあげようと・・・
帰った瞬間は、抜け殻状態。
そして今は、喪失感でいっぱい。
私は、長女に出来る事をやってきただろうか。
もっと出来たんじゃないか。
この現実を長女の方が理解していて、私は、その場その場で対処するのが精いっぱいで、色んな事を見落として、知らず知らずのうちに長女を傷つけたりしていたりしてなかった?
何が正解かわからない中で、未知の大学に挑む長女に助言なんて出来るはずもなく、言われるがままに進んできた私は、これで良かったのだろうか。
次々に、頭に浮かんでくる。
答えなんてわからないまま、時間は過ぎていく。
ゴールデンウィーク後半、寂しさに暮れる中、長女の元へ行く事に決めた。
たった一言、「4日間、何もないし、来れるなら来て欲しい」と言ってきたから。
「甘いな~」と思う自分もいる中、「求められているのに、それを断る理由ってなに?」って考え見ると、何もない。
初めて家を出て、自立したばかり。
不安ばかりの毎日の中、長女は今の所、泣き言も言わず、頑張っている。
勉強しかしてこなかった子が、一人で生活しているだけで、もうそれだけで大きな挑戦。
私がするべきことは、長女の不安を取り払っていく事。
親を求めてくれる時間は、極端に減っていく。
それをバッサリ、親の方から切る事よりも、子供自ら、離れていく事の方が理想だから。
こうしておけばよかった・・・そう思う事が一番嫌い。
長女の元へ私が行く事の大変さも理解している中で、その言葉は、非常に重い。
時間もお金もかかるが、そんな事よりも、大事なもの。
今、どれだけそこに愛情を注げるか。
それこそが、一番の自立への近道?
今に「来なくていいよ」と、言われる日まで。
この時間は今だけ。
懸命に生きている娘の為に。