長女が本番を迎え、今、思う事。
この一年間。
第一希望を東大に決め、長女は様々な誘惑を断ち切り、ここまでやってきた。
伸びてきた髪を留めるのも、始めは、ポケモンの髪留めだったりしていたが、途中からは、赤ペンを器用に髪留め代わりに使用するようになって。
とにかく食べる事が大好きな長女。家でも外でも食べるのが大好き。
外食は雰囲気も楽しめるので特に、その時は楽しみにしていた。
それも、この一年間は模試終わりに、帰宅途中に疲れ切って食べる外食を除いては、その機会を拒んできた。
なので、食べる事しか楽しみがない。という長女に家での食事は、試行錯誤してきた。
いつもとちょっと手を加えるだけで、喜んでくれた。
食事の時間だけが、勉強から離れられる唯一の時間だったから。
食事中も、勉強のYouTubeを見てきた長女だったが、去年の後半から、頭を切り替える為にも、その時間だけ、更新されるアニメを次女と見る事を楽しみにしていた。
その時だけは、学校の事を話したり、笑って、雑談できた。
笑ってくれる時間を私は、とても大事にした。
長女を見ていて思った。笑いがあればあるほど、メンタルが落ち着いた。
起きている間中、勉強に向かっていた時期は、メンタルがガタっと落ちる事がよくあった、不安定な時が多かったが、笑える機会を増やすと、てき面にメンタルは安定した。
結果、それは勉強にも繋がった。
ちょこっとでも笑ってもらえたらと、笑えるお母さんを心がけた。
大好きなディズニーランドもポケモンも封印してきた。
それもこれも、そこに入りたい一心で。
高校入学までは、大好きな武道の道で突っ走ってきた。
高校入学で、断腸の思いでそれを諦め、勉学の道を選んだ。
その意地もあったかもしれない。
すべてが今につながる。
長い人生の中で、この時間は何ひとつ、無駄じゃない。
ちょとずつちょっとずつ、積み重ねてきた長女の努力。
大変な状況の中、受験する子もいる中。
それだけで恵まれている事に感謝しなければいけない。
当たり前は当たり前じゃない。
誰であっても、一寸先は闇なのだ。
下を向いて過ごそうが、切り替え前向きに捉えていくのか。
どちらも同じ時間が過ぎ、そして、道が分かれていく。
私が望むのは、どこに行くかじゃない。
そこで何をするのか。出来るのか。
目指す東大に合格できれば、それは長女の目指す場所だし、それは間違いなく嬉しい。
だけど、何を目指そうが、道は一つじゃない。
今、その道が決まろうとしている。
どんな道が待っていようが、選択していける事に感謝して。
明日を迎えようじゃないか(なっちゃったけど)
2日目、出し切って帰っておいで。