真っ直ぐ生きるって

多感な中高生の娘を持つワーキングママです😊 まずは続ける事から初めてみよう 

二次試験に向けて

あれから、あっという間に時が過ぎた。

 

共通テストが終わった日は、割と元気な顔で返ってきた。

やり切ったのか、ホッとしたのか、本番は「ダメならダメでいいや」って切り替えたら、全然緊張しなかったと話していて、結果がどう転ぶか、ドキドキな私だったけれど、もう、この先は水の流れのように、流れる方向に進むしかないと心に決めて、とにかく無事に、笑顔で返ってきた長女に安堵した。

 

私から色々聞くことはせず、いつも通り、他愛もない話をし、束の間の親子の会話を楽しんだ。テストの結果について、自信があったもの、なかったもの、話してくれて、宿泊中の面白話にも花が咲いた。

怖い~怖い~と言いながら重い腰を上げ、自己採点。

見事に8割を超え、足切りには引っかからなそう。

自己採点に間違いがなければだが、一筋の光が見えだした。

次に向かえる。

 

そう思って、安堵し、新たに決意し始めた時、長女が言った。

「このまま第一志望でという気持ちが捨てきれないけど、もし、ダメだった時に後期まで頑張れないと思う。だから、別の旧帝大を狙いたい。前期で、合格を少しでも余裕を持って決めたい。共テを受ける前から、気持ちが変わってきた。迷ってる気持ちで東大を受けても、絶対合格できない気がする」

急に言われた私は、顔には出さないように堪えたが、かなり驚いた。

この為に、やってきた。この先を目指す為に。どこにも脇目も振らずに、邁進してきた長女を見てきた。それが、共テのこの結果で志望先を変える?

 

混乱したが、何の為の、誰の為の受験なのか?に立ち返ったらすぐ答えが出た。

「自分で考えた結果なら、どこを目指そうが、お母さんは応援する。学ぶ場所が問題じゃなくて、そこで何をするかが大事だと思うから」

「うん」

ホッとした顏だった。

 

ここにたどり着くまでに、散々考えた結果なんだと思った。

それくらい、そこに向かって、この一年間、時間全てを賭けてきた。

判定が悪くても悪くても、決してへこたれなかった。

その姿に、親として何があっても、応援してあげようと思った。

道は一つじゃない。

どんな道も、自分で自信をもって突き進んで欲しい。

近道かもしれないし、遠回りかもしれないし、どの道も正解はない。

どの道を選んだって、目指すものがあれば、たどり着く場所は一つ。

 

二次試験の出願も無事終わり、それに向けて、引き続き、長女は頑張り続けている。

志望先が変わっって、新たにやる事が増えた私だが、変わらず、前向きに頑張る長女の姿を応援できる幸せを噛み締めながら、過ごす事が出来ている。残り一か月を切った。

笑って春を迎えたい。ただただ、それだけ。

子供達が笑っていてくれたら、それだけでいい。

 

 

思う事

長女が本番を迎え、今、思う事。

 

この一年間。

第一希望を東大に決め、長女は様々な誘惑を断ち切り、ここまでやってきた。

伸びてきた髪を留めるのも、始めは、ポケモンの髪留めだったりしていたが、途中からは、赤ペンを器用に髪留め代わりに使用するようになって。

 

とにかく食べる事が大好きな長女。家でも外でも食べるのが大好き。

外食は雰囲気も楽しめるので特に、その時は楽しみにしていた。

それも、この一年間は模試終わりに、帰宅途中に疲れ切って食べる外食を除いては、その機会を拒んできた。

なので、食べる事しか楽しみがない。という長女に家での食事は、試行錯誤してきた。

いつもとちょっと手を加えるだけで、喜んでくれた。

 

食事の時間だけが、勉強から離れられる唯一の時間だったから。

食事中も、勉強のYouTubeを見てきた長女だったが、去年の後半から、頭を切り替える為にも、その時間だけ、更新されるアニメを次女と見る事を楽しみにしていた。

その時だけは、学校の事を話したり、笑って、雑談できた。

笑ってくれる時間を私は、とても大事にした。

長女を見ていて思った。笑いがあればあるほど、メンタルが落ち着いた。

起きている間中、勉強に向かっていた時期は、メンタルがガタっと落ちる事がよくあった、不安定な時が多かったが、笑える機会を増やすと、てき面にメンタルは安定した。

結果、それは勉強にも繋がった。

ちょこっとでも笑ってもらえたらと、笑えるお母さんを心がけた。

 

大好きなディズニーランドもポケモンも封印してきた。

それもこれも、そこに入りたい一心で。

高校入学までは、大好きな武道の道で突っ走ってきた。

高校入学で、断腸の思いでそれを諦め、勉学の道を選んだ。

その意地もあったかもしれない。

 

すべてが今につながる。

長い人生の中で、この時間は何ひとつ、無駄じゃない。

ちょとずつちょっとずつ、積み重ねてきた長女の努力。

 

大変な状況の中、受験する子もいる中。

それだけで恵まれている事に感謝しなければいけない。

当たり前は当たり前じゃない。

誰であっても、一寸先は闇なのだ。

 

下を向いて過ごそうが、切り替え前向きに捉えていくのか。

どちらも同じ時間が過ぎ、そして、道が分かれていく。

私が望むのは、どこに行くかじゃない。

そこで何をするのか。出来るのか。

 

目指す東大に合格できれば、それは長女の目指す場所だし、それは間違いなく嬉しい。

だけど、何を目指そうが、道は一つじゃない。

今、その道が決まろうとしている。

 

どんな道が待っていようが、選択していける事に感謝して。

明日を迎えようじゃないか(なっちゃったけど)

2日目、出し切って帰っておいで。

 

いよいよ本番

やるだけの事は、やった。

長女も私も、初めてのこの瞬間の為に。

 

目標を掲げ、たとえ少しの望みであったとしても、折れずにやってきた長女は私の誇り。

先生達にも感謝。長女の気持ちを尊重し、常に激励叱咤してくれた。

あとは、積み重ねてきた事を自信を持ってやってほしい。

その結果がどうであっても、長女も私も受け止める覚悟が出来ている。

 

数日前に、幸いな事に次女の高校受験の合格が決まった。

ふたりの受験生がいると、大変だというのは確かにそうだけど、ふたりでこの一年、止まる事なく頑張って来れたのは、間違いなく、ふたり一緒だったから。

頑張る長女も見れば、次女も頑張るし、次女が頑張っていれば、長女の士気も更に高まる。

いい事も悪い事も、親が関わる事の出来ない領域で、お互いが支えあっていたから。

 

この瞬間に感謝し、二日間、積み重ねてきたものを出し切ってほしい。

 

 

山あり谷あり

日曜日は久々に落ち込んだ。

そう。忘れた私が悪い。

 

いつものように、長女に「15分後に起こしてちょうだい」と頼まれた。

私は、いつもならスマホでタイマー設定するものの、電話中だった為、

「わかった」と引き受け、5分前までは意識していたが、会話が盛り上がり、

気が付けば、10分オーバー!!!

急いで起こしに行こうとする私に向かって、長女が泣きながら、向かってきた。

「なんで起こしてくれなかったの!!!」

「ごめんね。すっかり忘れちゃった」

泣くのと怒りで、すでにお手上げ状態にまでなっている。

何度も謝るが、手が付けられなく、部屋中のものを投げつけ、

「私の時間を返してよ~

 朝早く起きて、時間通りに勉強してきたのに、全部台無し!!!」

謝り続けたものの、怒りが収まらない長女は泣き続ける。

どんなに声を掛けようが、掛ければ掛けるほど、ひどくなった。

 

心が折れた。

ちゃんと起こしていれば。

会話に夢中になったばっかりに。

 

たった10分と思うのは私で、長女にしたらその10分は、運命をかける10分。

長女が求める事に100%、応えられる自信を全て失った。

 

私はそのまま、泣いている長女、それを黙って聞きながら勉強する次女に黙って、

家を出た。

泣いている姿を見られたくなかった。

車にそのまま乗りこみ、近くのショッピングセンターの駐車場に車を停め、ひたすら泣いた。

2時間は経過した。

我に返る。

あ、もうすぐ次女の歯医者の予約時間・・・

 

まだ、戻りたくなかった。

だけど、来るはずと準備をしている次女を思うと、戻る選択しかなかった。

母、失格だなと思いながら、帰宅した。

「待ってたよ~」

何もなかったように振る舞う次女。

全て見ているのに。

次女にまでこんな思いさせて・・・

ぐっと、涙をこらえた。

まだ、長女の部屋を開ける勇気はなかった。

そのまま、次女を歯医者へ。

車中、長女には触れる事のない、何でもない話題を次女は私に話しかけてくる。

救われた。

救われた気持ちで、気持ちが少し前向きになった。

その勢いで、帰宅した私は、子供部屋の戸をそっと開けた。

「・・・お母さん」

安堵した顏の長女だった。

長女なりに我に返り、いつも通りの私を見てホッとしてる。

数時間前の出来事が嘘のように、何度も何度も「お母さん、お母さん」と呼ぶ。

 

「何か壊れたりしてない?大丈夫?」

冗談交じりに言う。

「下敷きがね、割れちゃった。それくらい」

「それならよかった。どっか、破壊されてるかと思っちゃったよ」

「下敷きだけ」

 

高校生になっても、子供は子供で、手を変え品を変え、親の愛情を確かめてくる。

その夜の長女は、「お母さん、今日は寝るまでそばにいてちょうだい」と、甘えてきた。

「今日だけだよ~」

と、体をさすりながら、長女が寝るまでそばにいた。

この時間も、来年4月には出来なくなるんだ…と思ったら、涙が止まらなくて。

気付かれないように体をさすり、

「何も心配ないよ。大丈夫。進むべき道にちゃんと進んでくから。何も心配しなくていいからね」

「うん」

そのまま、眠りについた。

リビングに戻ると、待っていた次女が私に声を掛ける。

「お母さん、次からは時間に起こしてあげるの、引き受けちゃだめだよ」

「・・・・」

涙が一気に引っ込んだ。

 

いつも試される。

それに応えられるか。

無事に終わる

長女のテストが無事に終わった。

安堵~

体調万全で全日程終了。

 

今回は珍しく、期間中、穏やかに時が流れた。

ピリピリする事もなく、非常に安定したメンタルだった。

ポケモン効果??

疑いたくなるくらい、初めての体験。

本人にとっても、集中して勉強できたんじゃないかな。

 

そんな長女は、今日ばかりは勉強もせず、20時にはベッドへ。

「漫画本、読みながら寝るんだ~」

と嬉しそう。

「明日は2時には起きるからね~」

私、絶句・・・

「じゃあね~」と読み始める。

 

次女は金曜日とあって、金曜ロードショーを見ながら、久々のジュースとポテチを食べている。次女のご褒美DAYはこのスタイル。

ゆったりとした時間、次女はおしゃべりになる。

いつも長女に気を使っているだろう次女の、貴重なオフタイム。

 

子供達それぞれの楽しみ方で、今晩を過ごす。

束の間の時間だな~

私もお酒の力を借りて、頭をほぐして。

 

子供達の努力がひとつひとつ。

積み重なっていきますように…