先月、嬉しい事があった。
娘達が一身を捧げた競技。
次女は幼稚園、長女は少3から始めた競技は、始めは勝てなくて勝てなくて、悔し涙の日々。
次女はともかく、長女が対戦する相手は、就学前から始めて、きっちり戦い方を知っている相手ばかり。試合が始まれば、一瞬で試合が終わる。手も足も出ないとは、この事。初めは、そんなもんだろうと思っていたものの、1勝するまでに、どれだけの涙を流し、どれだけ時間がかかったか。
「続ける事が大事だよ。きっと勝てる時が来るから」
「良かったよ。前回より攻撃できるようになったね」
ただただ、気持ちが途切れないように言い続けるしかなかった。
どんな負け方をしようが、わんわん泣く娘に、前向きな言葉をかけ続けた。
それが、小学校高学年にやっと実を結んできて、県大会にいって、ベスト4まで常勝出来るようになってきた。
そんな長女には、学校は違えど、娘が勝ちたくて勝ちたくて、必死に練習してきたライバルであり、県の強化選手として一緒に練習に明け暮れ、互いに切磋琢磨してきた二人の友達がいる。彼女達は、常に県大会で1位、2位のポジションにいて、その壁は、とても高く、対戦相手に彼女達を目の前にすると、とたんに長女の体が緊張で動かなくなる。
見上げるほどの力の差があり、気合すらまるで違う。。
その2人に勝ち、欲しくて欲しくてたまらなかった全国大会の切符を中2で手にした長女。
新型コロナがなければ、2人のうち、どちらかと一緒に競技を続けていただろう。
その2人がそれぞれ先月、全国大会で優勝した。
感動した。
あの子達がやってくれた。
そこを目指し、ただひたすらにやってきた結果は、日本一。
ありがとうしかない。
高校で一緒にやっていたかもしれなかった。
新型コロナを機に、長女はきっぱり辞め、勉学を選んだ。
道は違う。
けれど、それぞれの道で頑張っている仲間がいる。
それを知った長女の笑顔がたまらなかった。
ますます、長女の頑張るパワーとなるだろう。
この子達がいつか再会できる時が楽しみで仕方ない。