数日前、長女から友達の事で相談された事があった。
その友達は、長女と同じ大学の志望で、長女は理系。彼女は文系でそこを目指しているいて、男子2名、女子2名、合計4名が今現在、そこを目指していると長女からずっと聞いていた。その子の事だ。
「どうしたらいいと思う?○○ちゃんのお母さんが、志望大学のレベルが高すぎるから、もっと下げなさいって言われたみたいで。今まで一生懸命、頑張ってたのに、赤本も欲しいって言ったら、まだ、そんな事言ってるのって、怒られちゃったみたいで・・・」
その言葉に、ビリビリ~と体が引き裂かれるほど、驚いた。
子供が自分で目標を決め、どんなに高い目標だろうが、その為に頑張ってきたこれまでの道のりを全否定するかのような一言に思えた。
下げる事はいつでも出来る。上を目指して何が問題なのだろうか。
私の考えには1ミリもない発想に驚いた。
思わず、
「え、上を目指して何が問題なの?これまで、頑張ってきたのに、そのやる気が一気に失せちゃうじゃない。」
長女も、
「そうなの。だから、かわいそうで。どうにかして、お母さんに許してもらおうと思ってるらしいんだけど」
「お母さんが、その赤本、買ってあげてもいいのに!!!」と言うくらい、その子を更に応援したくなった。
自発的に頑張っているだけで、それだけで、親として誇らしいと、私は思う。
自分の意志で、最難関と言われる茨の道を自ら選択し、努力している姿を見ているだろうに、それを応援しないなんて、身を引き裂かれても私には出来ないと思う。
他人の家庭事情だ。口出しするつもりは到底ないが、それは、その子にとって、本当に必要な言葉なのだろうか。
長女に対しては、願わくば、長女の志望する大学に…と思う気持ちもあるが、最終的には入学できた大学が長女にとって一番、必要な大学だと思っている。
努力が全て報われるものではない。
全てを捧げた武道で、嫌と言う程、味わった。
どんなに寝ないで頑張ろうが、負ける時は負ける。
容赦ない。
その全てが、彼女自身を一回りも二回りも、成長させた。
試合のほとんどが悔し涙の日々だった。ただほんの1回、2回、嬉し泣きの試合があり、それはそれは、極上の幸せな瞬間と、長女の見た事がない程の笑顔の瞬間。
結果がすべて。それも、間違いではないかもしれない。
私はそれでも、その道のりを讃えたい。
挑戦する事、全てを応援したい。
ブレーキをかけることなく、応援していきたい。
それを、「そうじゃない」と言う人がいたとしても・・・